会見者: Fled / Tune ouT Tokyo 翻訳する: Matsushima Mitsuki
Tune ouT Tokyo 2024年第1回目のインタビューは、東京生まれ東京育ち、2017年からニューヨークを拠点に活動するアリス・イグチです。
ニューヨークは、アリス・イグチがアンダーグラウンド・エレクトロニック・シーンに新たな帰属意識を見出した場所である。それ以来、音楽を共有することは、彼女のカラフルなサウンドのフュージョンによって突き動かされる彼女にとって新しい国際的な言語となっている。
アリス・イグチは、アメリカ全土、ヨーロッパ、アジアにてパフォーマンスを行い、彼女のインスピレーションは北米での多様性と自由な文化、ヨーロッパのダンス文化、アメリカ最大のフェスティバルであるバーニングマン出演、そして土曜日のSelVaイベント主催者KENの”ダンスフロアでのジャングル・パーティー”のビジョンから得ている。
アリス・イグチは1月13日(土)、SelVa 2nd ANNIVERSARYのオープニングセットでWOMBのメインルームを飾る。
ALICE IGUCHI 東京インタビュー
:FLED / TUNE OUT TOKYO
音楽、そしてダンスミュージックに目覚めたきっかけは?
ALICE IGUCHI:
小さい頃から父の車の中でUSポップスやジャズを聴いて育ったのを覚えています。今思えば、それが私の音楽の旅の始まりだったと思う。 10代前半の頃は、毎週近所のレンタルビデオ屋に行っては、新しい音楽を探すためにUKやUSのロック/ポップスのCDを何枚も借りていました。 学校の周りはみんなJ-POPに夢中だったのに、私はいつも洋楽文化に魅了されていました。
また、大学在学中には、マッシヴ・アタック、レディオヘッド、Sbtrkt、シーヴリー・コーポレーションなど、よりエレクトロニックなサウンドに出会っていきました。
初めて “ハウス・ミュージック “を知った瞬間、私は恋に落ちました。私が聴いた曲はMotor City Drum Ensembleの「L.O.V.E.」で、この曲を見せてくれた友人に「この音楽は何?」「このような音楽をもっと知っているのか?」と沢山訪ねたのを今でも覚えています。
2017年にN.Y.C.に移住したきっかけは?
NYに移住を決めたきっかけは、街をただ歩くだけでアートやファッション、音楽を通して、人々がとても自由に自分自身を表現しているのを見たときでした。
また、この街が人々も含めていかに多様性に富んでいるかを知り、驚きました。東京で育って、こんなに自分が受け入れられていると感じたことはなかった。私たちはいつも自分たちが安らげるように、同一であること、社会に適合することを教えられてきた。それがこの世界で生きる唯一の方法ではないと気づいたとき、私は移住を決めました。この街は、ありのままの私を受け入れてくれるような気がしたから。
ニューヨークに行く前から英語は流暢に話せていたのですか、それとも向こうで学んだのですか?
大学を出た後、フィリピンの語学学校に行きました。海外旅行や日本以外の世界を見ることが夢でした。大学時代の友人がフィリピンの語学学校に2~3ヶ月通い、驚くほど英語が話せるようになって帰ってきたんです。私も3ヶ月間語学学校に通い、基礎的な英語力を身につけることができました。
私が移住して数年後に、音楽コミュニティーの親友の一人にこのボート・パーティーで初めて会って1時間以上話したとき、私が話していることの7割も理解できなかったと言っていた!笑
アメリカでやっていく上で、語学力は大きな要素でしたか?
ごく基本的な英語力は間違いなく重要だと思う。自分を確立し表現するための大きな要素かもしれない。
だけどそれ以上に重要なのは、そのような場所に身を置く勇気、自分を表現する意欲、そして英語を話す人たちとのコミュニケーションを恐れないこと。それが外国で生き残り、そこで自分を確立するための最大の要素だと思う。
アメリカのダンスミュージックシーンについて、どのような点を評価していますか?
まず、私はエレクトロニック・ミュージックの多様性を高く評価しています。この土地に移ってから、実に多くの種類のハウス/テクノに触れました。
デトロイトテクノやシカゴハウスから始まり、どのようにニューヨークでエレクトロニックミュージックへと統合されていったかという歴史を深く知れば知るほど、より愛が深まりました。また、この音楽シーンの大きさにも感謝しています。アメリカでは大きなエレクトロニックミュージックがたくさん起こっていて、新しいアーティストやサウンド、トレンドを見つけることができるので、音楽好きにとって楽しみは尽きないです。
まず初めに、私はエレクトロニック・ミュージックの多様性を高く評価しています。この場所に来てから本当に沢山の種類のハウスとテクノに出会いました。
もしあるとすれば、アメリカでどのようなミュージックシーンにおける変化を望みますか?
個人的には、アジアからのアーティストをもっと見たいです。アメリカや他のアジアの国々でのシーンは、音楽の輸出入があまりないように感じます。
今でも心に残っているワンダーフルーツ・フェスティバルの思い出は?
6月に東京のポリゴンステージのレジデントDJの一人とプレイする機会があって、それが今年のフェスティバルに参加した理由の一つでした。彼らのチームとの繋がりが、今年のワンダーフルーツフェスティバルに行く理由、そして彼らの素晴らしいステージを見る理由となりました。
彼らの美しいサウンドシステムと音楽作りを体験したことは間違いなく、今でもすごくゾクゾクします。特に最終日の夜のヴィケン・アルマンとアシッド・ポーリによるクロージングB2Bセット。
ロンドンのポリゴンクルーが、アジアでこの並外れたハイテクステージを創り上げるために多大な努力を払っているのを目の当たりにして、簡単な仕事ではないと感じたのだけど、彼らの情熱とひたむきさを目の当たりにして、私は非常に刺激を受け、共鳴しました。想像できることは何でも現実にできるんだなって。
アーティストとして、彼らからどのようなインスピレーションを受けましたか?
ここ数年、ヨーロッパの音楽シーンを体験することが、私のインスピレーションの大きな部分を占めています。
ニューヨークでSisyphosのイベントに出演した後、ここ2年間の間、夏にベルリンの有名な彼らのクラブでプレイする機会がありました。誰も写真を撮らず、みんな踊ることに夢中で、週末は3日間ノンストップで音楽が鳴り止まなくて、エレクトロニックミュージックが彼らの文化に深く根付いていることを目の当たりにしました。
イベントやフェスティバルのチケット代は高くなく、誰でも収入に関係なく歓迎されているように感じました。音楽はそうあるべきだと思った!
ニューヨークに住んでから、どんな日本食が食べたくなりましたか?
うーん…ニューヨークに来て最初の数年間は、いつも朝から焼き魚が食べたくなっていました!あと、ニューヨークにはないけど、夜11時以降に開いてるおいしいラーメン屋も。
飲んだ後に何故誰もラーメンを食べないのですか?クラブに行った後にピザを食べる人はいますけど、美味しいラーメンの代わりにはならないですよね。
ニューヨークでは、(この欲求)または似たような欲求を満たすことはできますか?
NYに住んで9年、もうNYの食べ物にはすっかり慣れました。私が住んでいるブルックリンには、クオリティーの高い日本食レストランがどんどん増えています。
メイン州産のウニは、たまに日本で食べるウニよりおいしいです。こっちで食べる日本食がどれも3倍以上することを除けば、あまり文句はないです。
ニューヨークでお勧めの日本食レストランやスーパーマーケットは?
ブルックリンとマンハッタンにあるOsakana Fish Marketでは、寿司用の高級魚や美味しい魚を買えます。
ラーメンが食べたくなったらミスター・タカ&チューコも好きです。
日系スーパーは、実は街中にたくさんあります!どのスーパーもかなり良いけど、私は何でも揃っているのでウィリアムズバーグにあるTenichi Marketに行きます。
壮大な質問になります。もし東京で、アメリカから、あるいは世界中からゲストを招いて年に一度のパーティーを開催できるとしたら、第1回目のイベントに誰を招待しますか?
それは面白い質問ですね!笑
Reconditeをめっちゃ呼びたい。ずっと彼の大ファンなので。
KENはWombで開催されるSelVaとBump 両イベントの発起人です。 2020年のBumpクリスマスパーティー以来、貴方は両イベントのメインステージでのレギュラーゲストですね。
KENのイベントがあなたにとって特別なのは、何故ですか?
彼は、私が日本で出会った人たちとはまったく異なる、具体的で明確な音楽のセンスを持っています。世界中のエレクトロニックミュージックやフェスティバルを追いかけてきた長年の情熱から学んだのだと思います。この “異なるサウンド “と”新しいコンセプト”を東京に持ち込むことは、センセーショナルで特別なことだと思います。
日本の音楽シーンに新しい何かを伝えようとするKENのビジョンと情熱に感心します。彼の両イベントでのすべてのプレイは、私の心の中でいつも特別なものです。KENの演出と旅に参加できたことにとても感謝しています。
近い将来、いよいよ今週末に東京のWOMBで開催されるKENの2024年最初のイベントのSelVa 2nd ANNIVERSARYでは1月13日土曜日、DJ/プロデューサーのガイ・ガーバーとモスコマンが登場。
国際的な舞台で、世界中の国際的なDJと共演するのはどのような感じですか?
尊敬するアーティストが世界のさまざまな場所で活躍するのを見るのは、いつもとてもワクワクします!彼らが少しずつ違う選曲を持ってくるのを見るのもいつも楽しいです。
日本の新進気鋭のDJで、夢を追いかけて海外に飛び出そうとしている人たちにアドバイスをお願いします。
うーん、何かアドバイス…..私はまだ成長の旅の途中なので、最高のアドバイスができるかどうかわかりませんが、ただ言えることは、音楽と芸術は世界共通の言語だということです。
音楽は分かち合うもの。自分の可能性を信じ、自分の持っている夢を信じ、コンフォートゾーンの外で演奏することは怖いことかもしれないけれど、同時に世界とつながることは信じられないほどワクワクすること。そのプロセスを楽しみ、自分の持っているものを分かち合うことを楽しもう。
ALICE IGUCHI <<< 23:00 – 01:00 >>> SelVa 2nd ANNIVERSARY @ WOMB
最後に、今週の土曜日、Wombのメインルームで行われるSelVaパーティーでのセットは何時からですか?
私は午後11時から午前1時まで、才能溢れるプロデューサーMOSCOMANとGUY GERBERのメインルームでオープニングセットをします。そしてGUY GERBERはイビサやマイアミのイベントシリーズ「Rumors」のクリエイターとしてとても有名です。
WOMBでの特別で楽しいイベントになりますね!
ALICE IGUCHI <<< 23:00-01:00 >>> SelVa 2nd ANNIVERSARY @ WOMB
会見者: Fled Tokyo / Tune ouT Tokyo
翻訳する: Matsushima Mitsuki
行事: SelVa @ WOMB – 2024 年 1 月 13 日
世界中で予約: [email protected]
前売券: WOMB <<<
Tune ouT Tokyo アリス・イグチさんと KENさん @ SelVAとWOMBありがとうございました!